妄想ロックンロール

さて一週間も経ち、随分と浮き世の感覚に戻ってきたので書きます。


そもそも妄想ロックンロールとは、日記内でのみ自分のセットリストをUPする企画『妄想セットリスト』発となってはいますが、僕は違います。思い出せば2002年2月のこと。当時、大学生だった僕は日記をネット上に書き始めて2年半という頃で、今回スタッフを務めた坂口とやっていたサイトを閉鎖させその記念にネットに知り合いなんていないけどドクデスに行ってみた所から端を発しています。あの時、スペースMで行われていたドクデスは僕にとって衝撃的でした。ネットを介してこんな凄いことが出来るんだと思い知り、より一層ネットに埋もれていきました。しかし来る日も来る日も日記を書き続けても何も起こりませんでした。当然です。日記しか書いてないもん。おかしいなと思いつつも何か色々あって(沢山の日記が闇に葬り去られました)時は経ち(大幅にショートカット)ガーノイズに行きたいけど知り合いもいないし、大阪だしなーという気運が高まり、世論も得たので(思い込み)妄想セットリスト(確かid:mikadiri命名)というのをUPしたら思いの外賛同者がいて、あれこれチャンス何じゃないだろうかと勘違いしました。そこで一大決心をしてミカヂリをメッセ登録し、突然「デ、デ、デージェーやりませんか?」と話し掛けました。言った瞬間「あー断られたらどうしようかな。また先走ったなぁ」という心配とは裏腹に彼は「やりましょう!」と意外なことに賛同してくれました。これは本当に嬉しかった。花開きました。さて妄想ロックンロールの始まりです。(以上、長々と前置きです)


前日に今回DJを務めた須藤くんとそのお友達で前夜祭をし、つい深酒をした所為で寝起きは最悪。経験から前夜祭をすると必ず失敗すると言うことは分かり切っているのに止められない自分が嫌いではありません。本当に今日かよと早くも不安に駆られ友達がくれた西武ライオンズ優勝記念芋焼酎・伊東をぐびりと飲んで意を決し、西友に行ってササミを買いました。僕の主食です。早速朝食としてササミと野菜の酒蒸しを作り、美味しく頂きました。でも緊張はなかなか取れないのでウイイレやったり、ギターを久しぶりに弾いてみたりもしましたが肝心のCDJには目もくれません。怖いから。そうこうしているうちに昼になり「当日もしかしたら練習に行くかも」とDJ達から言われていたのに誰からも何の連絡も無く、あれひょっとしてみんな今日だって忘れてるんじゃないだろうかと目の前が真っ暗になったのではなまるうどんに出掛けて温玉ぶっかけうどん(温)を食し、近所のブックオフでミスター味っこの続編を立ち読みしていたら(丸井のおっちゃんが激やせしててびっくり)、ナナタ(http://769.boo.jp/)からそろそろ行くよと連絡を受けました。あのそのそろそろ日が暮れますよと。で来るまで時間はあるけど家に帰るとCDJと向かい合うという試練が待っているので神社に行ったりモスでコーヒーを頂いたりしてたら疲れました。物凄い眠気が襲ってきました。いかんいかん、今寝たら面白すぎる。主催者遅刻。あーありだなぁなんて考え家に帰っている途中でナナタから着いたと連絡があって急いで駅まで迎えに。


まず驚いたのは二人ともおそろしくテンションが低い。これからお通夜でもあるのかいといった様子で、明らかに負のオーラを背負っていました。寒い、とにかく寒いという話をしながら我が家に戻り、ナナタは僕が買い与えた(重要)ハーゲンダッツを貪ったりスタッフパスを受け取り先走って装着したりもしましたが、ナナタが練習を始めると無言。色っぽい。あれ妄想ロックンロールって今日だよなぁと押しつぶされ、途方に暮れている僕に救いの手とも言うべきかいとちゃん(id:misato-girl)からそろそろ着くと連絡があったのでナナタ一人を残して駅まで迎えに行って家まで送り届けたら今度はジキシさん(id:jikishi)から連絡が来て、ついでにお使いを頼まれて自分の立場を思い知り愕然としました。そういうキャラだけど。可愛い二人を部屋に残して駅に行くとそこには想像とは違うモテなジキシさんがいました。くそ…っ! あんたもですか! 結局モテないのは僕だけですかと。心の中は嵐が吹き荒れていながらも家まで送ったら今度はよしーだ(id:ysdm)から連絡があったので迎えに行って…ってお前ら纏めて来いよ。家と駅を何往復させればいいんだ…。でも言えない。よしーだを引き連れ家に帰り、練習したりササミをばかにされたりDJバトルをしたり、かいとちゃんが寝たりしていたら事前飲みの時間になったので、寒風吹き荒む中いざ出陣という塩梅です。


新宿に到着し、ナナタが描いた「妄想」と描かれた紙を掲げていると人が集まり始めたので、あー本当に来てくれる人いるんだなとちょっと安心しました。会いたかった暇人さん(http://www.geocities.jp/sokusekiweb/)やはらぽんさん(http://d.hatena.ne.jp/harapon/)に会えて素直に感動。お二人が顔見知りだったのにはびっくりしました。意外な所で意外な繋がりがあるんだなぁ。お二人とも遠征お疲れ様です! はらぽんさん年賀状有り難う御座いました! 暇人さん大仏さまの鼻くそ有り難う御座いました! ネット温かい。挨拶などを繰り返し、口から泡を吹いていると事前飲みの会場・つぼ八に辿り着き、隅っこではらぽんさんとなっこちゃんと三人席に。突然、乾杯の音頭を取れと理不尽な要求をされ何も考えずに「かんぱーい」とだけ言ったらみんなから「えー!」と罵倒されしばし呆然、僕には無理だよ。和やかに進む飲み会。モノマネしてみたり、またもや挨拶に回ってビールピッチャー一気をよしーだと初めての共同作業として行っていたらACIDに行く時間になりその場を離れました。もっと飲んでいたかった。前後不覚なほど酔ってしまえば…! しかし携帯を見るとACIDからの不在着信が残っていてこりゃやべーと会場へと急いだのでした。


会場でスタッフの方から説明を受けたり打ち合わせをし、よっしゃーやんぞーと一気にテンションが跳ね上がるも須藤くんのビデオを壊してこれ以上ないくらいに凹みました。ごめん。でも僕は気にしてないよ。DJも揃い、いざ円陣を組んだらミカヂリがいなかったけど気にしないことにした。坂口のBGMをかけたり、準備をしていたら声を掛けられ誰かと思ったらにょりさん(id:dorham)でびっくり。会うのは1年半振りでしょうか。僕はこんな風になっちゃいましたけどお元気そうでなによりでした! しかし、会話にそこそこに作業をしていたら仙台土産「萩の月」をくれた方がいたのでもしやと思ったらやっぱり深谷さん(id:unlimber)でした。深谷さんとは実は前のサイト名が同じという理由でリンクした時からなので僕は一方的に長い付き合いの様な気がしてました。こうやって知り合いが増えるのは楽しいよ。やっぱやるって言って良かった。


そうこうしているうちに開始の時間となりジキシさんがDJデビュー。「チュンチュンワールド」から始まったのでイベントの方向性は最早決まったと言っても過言ではない。兎に角盛り上げなければの一心で色んな人に話し掛けたり、踊るというか奇妙な動きをしてみたりするも空振り。ジキシさんは盛り上げるの上手だなと人ごとの様に思いながらも来てくれた大学の同輩・後輩と歓談。現実感のないままジキシさんの出番があっという間に終了。あんた最高だったよ!


お次はよしーだ。何か万全というかそういったオーラが出ていて小憎らしかった。しかし経験者と言うことでイベントが動き始めた様な気持ちになり、お酒を兎に角煽る煽る。シラフじゃとてもじゃないけど乗り切れない。よしだ…よしだとも何だかんだで長い付き合いの様なそうでもない様な気がするけど同じ匂いのするやつだ。僕もよしだくらいの大物感を漂わせたい。パフィー良かったよ。全体構成曲として助成率が低かったけど癒された。みんなで真似をした。


そしてかいとちゃん。緊張とは無縁と言わんばかりの素敵な笑顔でDJデビュー。緊張してるの僕だけじゃないのかという一つの疑念が浮かぶも気にすると余計にあれなのでまたお酒を飲む。全てが吹っ飛びワンダーフォーゲルで大はしゃぎ。僕も流したかったなぁ。かいとちゃんはミカヂリさんに続く賛同者。本当に参加してくれありがとう。あの時歴史は動いた。


4番手は和治さん。福山には僕も同輩も凄く思い入れがあって一気に引き込まれました。そして客を煽る煽る。僕らが聞いて育った素晴らしいセットリストに恍惚と熱唱する。あたり構わず音痴なのに。和治さんの時が一番踊るというか盛り上がる人が多かったので僕も見習おうとセットリストをここで弄り始める(そして悲劇が)。


後半戦は須藤くんから。事前に「僕分裂症なんで」と言っていたがまさにそんな感じの流れで、だけどちゃんと構成していて偉いなぁと眺める。直球なんだけどちょっと変化みたいな。そうだカットボールだ。最後の「Blue Monday」がかかり、やったー! と踊りに行ったらすぐさま次のナナタに切られてナイスな所業だとちょっぴり恨む。


そのナナタ。練習していた頃とはうって変わってフロアで踊り続けていたナナタはブースでも踊り続けていた。Weezerが流れ出し、うはうはで踊ろうかなと思うもセットリストを変更するのに必死だった。冷や汗かいていた。「一般の人に褒められたよ」と自慢していたのが羨ましいので次回が有れば見返してやりたい。


んでミカヂリ。その頃僕は控え室(掘っ建て小屋)で寝ているジキシさんの枕に変わり果てていた我がCDたちを眺めながらやべー何流すかな…と本気で焦っていた。ミカヂリは動きも言動も曲もさわおピロウズを敢えてスルーしてきた僕には馴染みのない曲が多かったけど、彼がまた盛り上げてくれた。失敗もしたけれど彼は出来る子です(偉そう)。



そしていよいよ僕の出番です。生まれてからずっと本番に弱いというスキルを持っているのにわざわざ当日にセットリストを変え始め1曲流すたびに次はどうしよう…。逃げようかなと本気で考えながら怖いので俯きながらDJしてました。以下、セットリスト。


01.金色のライオン / 長渕剛
02.サンデイ / 曽我部恵一
03.Today / Air
04.Stay Young / oasis
05.だいすき / 岡村靖幸
06.Glass Roots / Great3
07.サマーヌード / 真心ブラザーズ
08.すばらしい日々 / ユニコーン
09.Moon Love Child / THE COLLECTORS
10.空にまいあがれ / 真心ブラザーズ
11.ええねん / ウルフルズ

DJ BATTLE
ズックにロック / ゆらゆら帝国
ミュージック! / 曽我部恵一


長渕を流した時の感覚はもう病みつきになりそう。みんなぽかーんとしてたけど僕はこの1曲で大満足です。CDは終了後に暇人さんにプレゼントしました。「Today」を流したら大学の友達がギターソロをやってくれました。多謝。彼とはAirのコピーをやっていました。バンド名は「Honey Cow」です。日の目を見ることなく終わりました。本当はサマーヌード流す予定無かったし、季節感無さすぎるんだけどまぁいいかなってことで。あとぐだぐだな挨拶の後だったので違いしている人が多いですが「ええねん」は僕が流しましたよ。トリと言うことに悩まされ、本番でいきなり流す曲を変えてこの始末です次はどんな惨事を起こそうかな。


終わってからは挨拶する暇もなく片付けやら精算やらをしてACIDをあとに反省会というかみんなの電車を待つ。帰りの電車で泣く。本当に泣いた。ありがとうみんな。近々打ち上げとかしたいので連絡を下さい。くれなくても一人でやりますが…。だって僕には妄想があるから。



と書いてはみましたが、纏まらないので終わりますよ。推敲もしません! ありがとうございました。明日からは普通の更新をします。


(以下、私信)
あとにぽい〜んさん(id:poin)には感謝してますよ! マッハ13でした!