イ・スンヨクに関して

昨日の日記にtugend(つげ)さんから

なお、私が最初に見たときは「イ・スンヨク」となっておりました。

という情報を頂き、Googleにもキャッシュが残っていたので、脱線して「イ・スンヨク」を検索したら、意外にもそう記述されているブログが多く見受けられました。原因は外字の菀が名前に含まれている事や、昔は日本の訓読みで統一されていた漢字表記される外国人選手が、最近では母国語読みが採用されている事が大きいのでは考え、じゃあいつ頃からそうなったのか更に調べてみる事にしました。初めて台湾出身選手が母国語読みになったのは2000年にライオンズに入団した許銘傑(シュウ・ミンチェ)。それ以降に入団した選手も母国語で読まれています。一方、韓国出身では台湾に先駆け96年にドラゴンズに入団した宣銅烈(ソン・ドンヨル)とジャイアンツに入団した趙成萊(チョ・ソンミン)が最初でした。この頃の事を詳しく調べるとプロ野球界として明確な取り決めがあったかは不明ですが、「1984年に全斗煥大統領が日本に朝鮮語読みを要請し、1990年代以降日本全体の流れとして朝鮮語読みを採用し始めた」らしい事が分かりました。色々探り始めると政治寄りになるので野球に話を限定すると、韓国野球界を経て日本のプロ野球球団に入団した宣銅烈と趙成萊は、当時の日本は母国語読みを優先させていた為、母国語読みで登録され、台湾出身の選手も台湾プロ野球との紳士協定解除後、初めて日本プロ野球入りした許銘傑から、韓国人選手に倣って母国語読みになり、現在に至るようです。カタカナ表記で良いと思うんだけどなぁ。